−韓国でのビジネスモデル特許の保護、実際の審査実例や紛争事例を交えて−
近年、コンピューターやネットワーク技術の発達により、コンピューター・ソフトウェア関連発明が増大しています。特に、インターネットによる電子商取引等に代表されるビジネスモデル特許の出現が話題を呼びました。日本においては、これらの新技術に対応するための法整備が進められ、特許法上の「物」にプログラム等が含まれることが明記されたことは記憶に新しいかと思います。
しかし、韓国では、特許法上の「物」にプログラム等が含まれることはまだ明記されておらず、その実質的な運用は審査基準によって担保されているのが現状です。韓国のコンピューター・ソフトウェア関連発明の審査基準は、一見したところ日本の審査基準と類似しているため、日本の審査基準を理解していれば韓国の審査基準も容易に理解できるように思えますが、実際には、日本と韓国とにそれぞれ出願された同一内容の発明について、一方では発明の成立性が否定され、他方では成立性が認められたという事件が起きています。従って、日韓の審査基準の違い及び韓国における実務の実際を理解することが重要です。
そこで本講座では、韓国でのビジネスモデルを含むコンピューター・ソフトウェア関連発明の実務に詳しく新聞や専門誌への寄稿も数多い李 元日(Lee
Won-il)氏を講師にお迎えし、韓国におけるコンピューター・ソフトウェア関連発明の審査基準及び審査事例や紛争事例などについて実務的な観点から解説を行い、また、出願戦略や法令には現れない実務の実際についても講義を行います。
ぜひこの機会に多数の皆様にご出席いただけますよう、ご案内申し上げます。
1.日 時 平成17年3月4日(金) 13:30〜16:30
2.会 場 大阪科学技術センター 403会議室
(大阪市西区靱本町1−8−4)
※会場地図はこちらを参照下さい
3.テーマ 「韓国のコンピューター・ソフトウェア関連発明の特許保護について」
※ 韓国語による講義で、日本語による逐次通訳を行います。
4.講 師 李 元日(Lee Won-il) 氏
(韓国弁理士 YOU ME特許法人)
専門分野: 電気工学
韓国発明振興会インターネット、ビジネスモデル特許講師(2000〜2001)
毎日経済TV「特許戦争時代」出演(2002)
新知識人特許人賞受賞(特許庁)(2002)
韓国発明振興会専任講師、サイバー国際特許アカデミー専任講師、
韓国技術取引所専任講師
その他国内企業及び大学にて特許関連講義
※ コーディネータは、日本弁理士である山下 託嗣 氏(新樹グローバル・アイピー特許業務法人)が務めます。
4.定 員 50名
5.受講料 会員 8,000円 非会員 11,000円 (外国工業所有権セミナーメンバー1,000円引き)
上記受講料には、テキスト代および消費税を含んでおります。
6.申込方法 申込書に必要事項をご記入の上、FAX・郵送またはEメールにてお申し込み下さい。
折り返し、聴講券をお送りいたします。申込書(Word形式・Zip形式に圧縮)
7.締め切り なお、定員に達し次第受付を締め切らせていただきます。
また、開催日含め3日以内のキャンセルの場合
受講料はお返しできませんので予めご了承下さい。
<プログラム>(予定)
1.日韓のコンピュータ関連発明の審査基準の比較
(1) 韓国のコンピュータ関連発明の審査基準の概要
(2) 審査基準の具体的内容および発明の成立性判断の事例
(3) 日本との違い
2.日韓特許庁のコンピュータ関連発明の審査事例
−同一の発明に対する韓日での審査結果の比較、一方で発明の成立性が認定され他方では否認された事例−
3.ビジネスモデル特許(BM特許)
(1) 審査指針 (2) BM特許の現況 (3) 紛争事例 (4) BM特許に基づく権利主張の特殊性
4.韓国でのコンピュータ・ソフトウェア関連発明の特許出願戦略
(1) 明細書作成の戦略 (2) OA対応戦略 (3) その他の出願戦略
5. Q&A
セミナー参加の申し込み・問い合わせ先
社団法人発明協会大阪支部
TEL 06−6779−5473 FAX 06−6779−1274
E−mail jiii-ob@oregano.ocn.ne.jp